穴場発見！？
少し前のことだが、ある晴れた休日にドライブへ出かけた。
目的地は福島の大内宿。
そこは茅葺き屋根の民家が密集した、かつては宿場町だったところ。
いい天気の中、素敵な環境でところてんなどを食べたり土産物などを見たりして、気持ちの良いひとときを過ごした。
おしまい
ではなくて、その大内宿へ向う途中のことだった。
福島に入り、大内宿まではまだ一時間くらいかかるってところで、お昼になった。
どこかでお昼ご飯を食べなくてはと思い、通りがかりに良い感じのお店はないかと期待していた。
しかし、町外れの国道沿い、この身勝手なよそ者が期待する、素敵な感じで、ガラガラでもなく行列が出来るでもないくらいの人入りで、それでいて穴場的な感じがある？なんてお店がそう簡単に見つかるはずはなかった。
う〜ん、どうしようか、な・・・お！
とその時だった。
前方左側に変わった感じのラーメン屋があった。
よっしゃ！とばかりにそのお店の駐車場に車を止め、ラーメンとのぼりの出ているそのお店を見つめた。
そのお店は、外観はどう見ても古い「蔵」で、その内部を改装してラーメン屋にしているようだった。
早速入ってみると、内部も蔵そのままって感じで、農機具やらなんやらが散乱している。
その内部半分弱くらいをラーメン屋として使用していた。
「いらっしゃいませ〜」
明るい感じの店員さんにラーメンを注文して、さらにその興味深い店内を見回しながら暫し待つこととなった。
乱雑に散らかっているようだが、それはラーメン屋部分以外の場所だけであって、それ以外はしっかりと・・・いや普通かな？
他には顔見知りと思しきお客が一人、店員さんと話しながらラーメンを食されていた。
そんな感じで待っていると、来ました！ラーメンが！
見た目は普通のラーメンって感じ、いやしかし、この店構えだ！普通じゃ終わらないだろう。どんな味がするかな・・・
・・・マズぃ・・・
あ〜！なんてこった！こんな風変わりで、味のある外観なのに、不味いんですよ！
ここで言う不味いがどれくらいかというと、よく皆さんやまわりの方が「あそこ不味くて残しちゃったよ」的な発言をよくされたり聞かれたりしていると思われますが、この味音痴な私は過去一度として不味くて残したことなんてないのです。（ネギなどの好き嫌い除く）
一度として・・・
そんな私がここのラーメンに限って完食できず断念する始末。
私だけ？かと思ったら目の前の友人も同様に、不味い顔して不味いラーメンを残されていた。
残念だった・・・
店舗やラーメンを撮影してなかったけど（こんな結末だから）撮らなくて正解だったのがせめてもの救いか・・・
いったい誰が悪いんだろう？
いや誰も悪くないだろう・・・ここのラーメンはこの味で日々開業されているものだろうし、事実顔見知りらしきお客もいた訳だし・・・
悪いのは、私たちの食後の気分と、たまに来た場所で穴場的な美味しい店に巡り会うと思い込んでいた心構えなんだろう・・・
まぁ、へどつぶのネタになったってことがこのラーメン屋がもたらした一番の収穫かなって・・・やれやれ
大内宿は良かったけど・・・
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