朝のジャジャジャジャーン!!!

多分に小学生3〜4年の頃だったと思う。

我が家にステレオがやってきた。

それは親父が買ってきた、今思い出すと2つのスピーカーとプレーヤーは個別だったけど、

それ以外のアンプ、チューナー、カセットデッキは1つになった、そんなシステムコンポ的なものだった。

それでも、それまで我が家にはテレビを除けば台所にあるラジオくらいしか音楽が流れてくるものがなかったから、

当時の自分はそんな風には思わなかったけど、多分に待望のステレオだったんだろう。

そして、それから数年後、そのステレオであるレコードを聴いていた姉をきっかけに、

この未だロックン・ロールに魅せられたおっさんが出来たのだから、なんともありがたいステレオ・・・

そんなステレオだったけど、今でも思い出されるある出来事があった。

それは決まって日曜の朝に起きた。

そう、親父が朝早くから、そのステレオと一緒に買ったクラシック大全集的なレコードを大音量で鳴らし始めたのだ!

まぁ、今思えば、部屋と部屋の区切りなんてないに等しい?ようなあばら屋だったし、

仕事から帰ってから聴くと、夜だから大きい音なんて出せないだろうから、

日曜の朝を選ぶのは当然の選択なんだろう、けど・・・

もう朝から「ジャジャジャジャーン!!!」なのよ。

そして次の週も、次の週も、朝も早くから「ジャジャジャジャーン!!!」・・・

もうこれにはたまらなかったけど、上記したようにあばら屋だから、音は筒抜け、

嫌でも早起きしなければ、って感じの、そんな朝が続いた。

そして、そのせいなんだろう、きっと今でもクラシックの類いに興味が無いどころか、

なんだか拒否反応的な気分になるのは、そのせっかくの日曜の朝を打ち砕く、

けたたましい「ジャジャジャジャーン!!!」の記憶があるからなんじゃないのか?

そんな風に思う、遥か昔の出来事なのでした。

ちなみにその「ジャジャジャジャーン!!!」の被害は、

自分と弟がロックン・ロールに目覚めて、そのステレオを独占するまで続いたのでした・・・ふぅ






まぁ、それも親父から見れば被害なんだろうけどね・・・♪

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