ドラえもんLOVE

ドラえもんが好きだった。

世代的に僕がいうドラえもんは、てんとう虫コミックやコロコロコミックでのドラえもんだ。

だから、いくら♪アンアンアンって歌われようが、

いくら大山のぶ代がサインの脇に図々しくもドラえもんと書き入れようが、

いくらいじめっ子のジャイアンが映画だと頼れるいい奴になっていようが・・・

そのへんのドラえもんは僕には関係なかった。

そんな?思い入れのあるドラえもんの最終回の噂を最初に聞いたのは、もう随分と昔の、十年いやへたすりゃ二十年以上も前になるかもしれない。

それは、ご存じかもしれないが、ドラえもんという存在や話自体が、植物人間となっていたのび太が見ていた夢の中の世界の出来事で、植物状態から目覚めたのび太が「あれ、ドラえもんは?」っていう話。

いま書いていても気分の悪い、なんとも酷い話である。

まぁ、結局これは所謂都市伝説ってやつで、どこかから広まったたちの悪い噂なんだけど・・・

それにしても愛のない・・・

そんな話を聞いてから二十年以上経った、去年?一昨年くらいかな?またドラえもんの最終回なるものが登場したという話を聞いた。

今回は都市伝説とかではなく、同人誌の人が書いたもの。

僕はそれを運良くネットで見ることができた。

そして、涙をこらえることが出来なかった。

まぁ、いま冷静に思えば、のび太たちが高校生になったり、大人になったり、いくら最終回とはいえ今一つ無理のある感じも否めない。

それでも、僕はこの、結局は訴えられたのかな?その同人誌作の最終回を、前述した都市伝説とくらべるまでもなく大いに評価したいと思うのだ。

その理由?それはとても愛に満ちあふれていたから。


訴えるんなら都市伝説のほうだろ・・・って違うか

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