大切なレコード 〜GIRLFRIEND / Matthew Sweet

90年代初頭は素晴らしいロックのアルバムが数多くリリースされた時期だった。
しかし、同時にその頃は国内盤アナログが発売されなくなった忌わしき頃だったので、それら素晴らしき作品達ともCDで出逢った。
もちろんレコード好きな僕は90年代も半ばになるとそれらの素晴らしい作品をアナログ盤で集め始めたのだけど、世界的にCDの時期だったのか?それらの諸作品をアナログ盤で入手するのには非常に苦労させられた。(いまだ未入手作品有り)

91年にリリースされたマシュー・スウィート「ガールフレンド」のアナログ盤も、そんな入手に苦労させられた1枚。
オークションにも出て来ないし、上京しても現物を見たことすら無いんで、「アナログ出てないのかな・・・」なんて諦めかけたら、ある日オークションに出品され狂喜乱舞?、頑張ってなんとかゲット。予想より高額でしたが・・・四阡数佰円
下がその苦労の末?入手した米アナログ盤になります。

   

ジャケット同様にレーベルにも某女優さんがいますね。確か昔読んだインタビューによるとマシューは以前よりこの女優さんの写真をジャケットにしたかったと言っていたようです。
米盤らしくしっかりしたジャケットにはうっすらとコーティングがされております。
レコード番号は 72445-11015-1 、発売は・・・どこになるんだろう?・・・BMG MUSIC?ZOO ENTERTAINMENT?近年ザ・フーとかレッド・ツェッペリンなどリリースしているCLASSIC RECORDSの名前もありますが・・・ジャケット裏のクレジット部(下左)を載せますので御確認のほどを・・・とほほ

  

他には内袋と、歌詞が載ったペラのインサート(上中)、CLASSIC RECORDS宛の葉書が(やっぱここか?)ついてました。(上右)
マトリクスは両面手書き文字でA面が 72445-11015-1-A BG 、B面は 72445-11015-1-B BG になり、レコードの重量は約180gになります。

リアルタイムで入手した国内初版CDは3曲のボーナストラックが付き、レーベルは寺沢武一氏のイラストがだったと記憶しております。(売却済)
内容はもう素晴らしいもので、ギターポップなどというジャンル?の名盤なんて言わなくても、十二分に素晴らしく、マシューのポップな楽曲をロバート・クワイン(リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズやルー・リードでお馴染み)やリチャード・ロイド(こちらもご存じテレヴィジョンの)、朋友リック・メンク(ヴェルヴェット・クラッシュ)、フレッド・メイハー(ルー・リードなど)、ロイド・コールなどが参加したざっくりとしたギター中心のバンドサウンドで演奏したもの。

フォーク・ロック風味でサビのコーラスが素敵なA2。
アルバム中一番荒々しくギターが鳴るタイトルトラックA3。
歯切れの良いミッドテンポの曲の中から現れる素敵なサビメロにやられるA4、B4。
ペダルスティールギターがカントリー風味を醸し出す美しいバラードA5、B3。
優しいメロディのラストナンバーB6。
でもやっぱりこのアルバムを象徴するような、ざっくりとしたギターが心地よいA1、6。
などなど、名曲満載のこの作品は彼の代表作のひとつであります。

未入手ですが最近CD2枚組のレガシー・エディションなるものが出たようですし、中古のCDもそんなに入手は困難とは思いませんのでこの名盤、機会があったらいかがでしょうか?

もちろん、腕にラムちゃんの入れ墨を入れているとか、オタクだとか、そんなマニアっぷりが話題になることの多い彼に負けずに、なかなか見かけないアナログ盤を探してみるのもいいと思いますが・・・

聴いてちょうだい。

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