どっちもどっち?

以前勤めていた職場の同僚に、浜田省吾(以下:浜省)に夢中な奴がいた。

まぁ、そういう男は皆さんのまわりにもいる(いた)と思うが、

そいつは音楽は浜省しか聴かないっていう、

自称永遠のロック・キッズ、実際老けたロック・キッズな自分にとっては少々困った、そんな男だった。

それでも仲のいい同僚だったから、いろいろと話をしたんだけど、

その中で彼の宣ったこんな思い出深い言葉が心に残っている。

「俺、浜省と話したことあるよ」

そう、確かにそう言った彼は、その後に続く自分の否定的な物言いを全て否定しながら、

こんな風に説明した。

彼が参加したある浜省のライブの途中、

浜省がMCで「皆どこから来てくれたのかな?」的なことを言ったらしい。

すると即座に彼は当時在住していた地「福井!」と叫んだと言う。

それに対し、浜省が「おお、随分遠くから来てくれたんだなぁ♪」的に答えたって言う・・・

そう、そんなコンサートのMCに対するささやかなやり取り、それが彼のいう「浜省と話した」と言うことだった。

今考えても、話したっていうのはどうかと・・・いや、確かにささやかながら会話になっているが・・・

そんな外野から見れば微妙な、しかし、熱狂的なファンからすれば、忘れることなど決して出来ないような興奮著しい出来事、

故に、彼はそんな風に、ドヤ顔で話してくれたんだろう。

そんな彼の話してくれたエピソードを、依然ブログにも記した、

このライブの時にふと思い出した。

そこでも記したけど、そのライブの最後に、

我が憧れの、20年以上に渡って聴き続けてきたそのアーティストにサインをしてもらえた。

その時、そのアーティストは自分に向かって英語で「名前は?」と聞き、

自分が答えると「スペルは・・・?」と聞いて、

さらに自分が答えると、そのように記してくれて、

最後に握手までしてくれて、自分は「サンキュー♪」と答えたっていう・・・♪

その時に、その浜省好きの友人のエピソードを思い出しながら、

(やっぱ最低これくらいのやり取りがなくちゃ・・・♪)と思った。

しかし・・・今や我が国でレジェンド的な存在で、

ライブでは多分にスタジアムクラスを満員にするだろうアーティストと、

方や外国のアーティストながら、キャパ100〜200前後のライブハウスで公演し、

しかもそのライブに参加すれば、もらおうと思えばほぼ誰でもサインをもらえるであろうアーティスト・・・

やっぱ最低これくらいのやり取りがなくちゃ・・・なんて思ったけど、

どっちもどっち?いや、それとも・・・





どうも分が悪い気がしてきたけど・・・どうだろう?

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