Mellow Candle 〜メロウ・キャンドル

当時何かで得ていた情報としては、オリジナルはもの凄いレア盤ということと、偽物とオリジナルの見分けかたがあるらしい?ということ、そして、女性ヴォーカルの英国フォークもので素晴らしい内容の作品ということくらいだった。
もちろん地元をチェックしてみても、デモ集らしい怪しいアナログ盤(後に購入)がレコ屋の片隅に眠っていたくらい・・・そんな頃、雑誌「ストレンジ・デイズ」関連で、同じくレアで女性ヴォーカルの英国フォークもので凄いギミックジャケットの「TUDOR LODGE」〜チューダー・ロッジとともに紙ジャケット仕様(以下:紙ジャケ)で発売されるという!しかも¥2141-というお手頃価格!近年普通のプラ・ケースのCDは、たま〜にしか買わなくなっている身として、この機会を逃したらもう、この作品は聴けないんじゃないか?(実は聴けるが)と思い立ち、限定物故にいち早く入手した。そして、聴いてみた・・・素晴らしい!・・・帯にあるような「トラッドを基調にしたエレクトリック・フォーク・バンド」が、スリリングに迫りくる素敵な二人の女性ヴォーカルを引き立てる、という感じか。
その素晴らしき「MELLOW CANDLE」〜メロウ・キャンドルはクロダー・シモンズとアリスン・ウィリアムスの二人の女性ヴォーカルを含む5人組。71年にデッカと契約、72年にデッカ傘下のデラムよりアルバム『SWADDING SONG』とシングル「SILVERSONG/DAN THE WING」をリリースするも、商業的に惨敗、その後暫くして解散したもよう。

     

デビュー前の音源として先に述べたアナログ(500枚限定?のナンバリングがレーベルに)そしてCDでもリリースされている『Virgin Prophet』というものあるが、『SWADDING SONG』とくらべるとラフスケッチという感じのセッション音源で、まぁ無理にゲットするまでもないような感じのもの。『SWADDING SONG』未収録曲があるのが興味深いところか?

  

紙ジャケ入手、そして『Virgin Prophet』のアナログ盤を入手すると今度はやはり『SWADDING SONG』のアナログが気になってきて、いろいろ調べたら、私が嫌いなブート(リプロ、カウンターフィットの類い)以外にも再発盤があるらしく、その再発盤の一つ、韓国のSi-Wan Recordsの(SRML 0021)ものを無事入手することができた。
ちなみにオークションで見たオリジナル盤はやはり激レア価格でした。

  

最近、英国のACMEなるレーベルより再発されているものも見かけたので、私のようにオリジナル盤は無理、しかしブートは嫌という人にお勧めしておきます。CDは紙ジャケは厳しそうだけど、プラ・ケースの輸入盤なら入手可能ですので、興味のある方はぜひ!
唯一無二の素晴らしい宝もののような音楽との出会いをあなたに・・・なんてね。

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