完全版はいいの?
映画を劇場やビデオ、DVDで観るのを趣味にしている人に比べると、
全然たいしたことはないけど、それでも年に1本観ればいいような現在と違って、
学生の頃はちょくちょくビデオを借りて観ていた。
借りる理由は様々だったけど、友人お勧めだったり、ビデオ屋お勧め云々に誘われたりだったり、好きな役者、監督の作品繋がりだったり・・・
ケチな性格のせいか?悩みに悩んで近所のレンタル屋さんで借りたりしていた。
そんな映画の中に「ニュー・シネマ・パラダイス」という作品があった。
その映画を借りた理由は上記と違って、テレビでCMが頻繁に流れていたっていう、そんなプロモーションにつられての理由だった。
しかし、その映画を観た当時の自分は随分とその映画に感動した。
まぁ、既にご存じかと思うけど、朧な記憶をたどると、内容は主人公であるおっさんの回想で、
映画の上映技師と主人公の少年〜青年時代の友情、その青年時代の恋愛などを描いた、
多分にちょっとほろ苦くも感動的な結末の映画だったと記憶している。
まぁ、当時も今も映画についてたいした知識もないし、映画好きに聞いた訳じゃないから、
その映画の人気、評価云々はわからないけど、
それでも、その映画は後に完全版なるものが出たから、人気、評価が低いってことはないのだろう。
そんな映画の完全版なるものが出ていたと知った、最初に観てから何年も経ったあるころ、
当然その映画が好きだったから、レンタル・・・いや違うな。
当時契約していたWOWOWでやっていたんだな、それを録画した。
そして、久しぶりに観て、驚愕した!
なんとその完全版、主人公の青年がおっさんになってからの、
青年期の恋愛の続きが付け加えられていたのよ!
いやぁ、今思い出しても、なんでそんな所謂蛇足的な続きを付けたんだろうね?
恋愛的にほろ苦い結末だったから、強引にハッピーエンド的に持っていきたかったのかな?
でもねぇ・・・ほろ苦い結末だったから、全体的に締まった映画って感じがしたし、
俺の、当時は青年だった俺の心の琴線に触れたんだと思うんだよね。
それがハッピーエンド的に、しかもおっさんになった主人公が・・・ヒロインもおばさんになって・・・
やっぱり映画でも音楽でも、やたらと完全版にすりゃいいってもんじゃない、そんな思いを俺に植え付けた、
完全版への思い出なのでした・・・ふぅ
完全版を先に観てればよかったのかな・・・
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