コンテンポラリー・ハワイアンとの出逢い 〜Olomana「オロマナ」

もとはといえばレコード店で見た一枚がきっかけだった。それは「テンダー・リーフ/Tender Leaf」のアナログ復刻盤
そのレコードのシュリンクに貼付けられていたステッカーにあった「COOL HAWAII」の文字、そしてハイビスカスの花の絵・・・思い出される、素晴らしきハワイの景色そして気候・・・以前の職場は景気が良かった頃、二年に一度、研修旅行と銘打っての社員旅行があって、このおよそハワイに似つかわしくない男も二度ほど連れていってもらった。
最初は「俺がハワイで何をするんだよっ」と自分が泳げないのを棚に上げて?ブツブツ文句を言っていたくせに、いざハワイに行ってみるとその素晴らしさに感激。特にそのカラッとした暑さ!実は夏が好きな私は一発で好きになった。なにせ我が新潟県は冬は寒く、雪も雨もたくさん降る。夏は夏で暑く、おまけにむしむしじめじめ(フェーン現象なるものもある)していて、その二つに挟まれた春と秋はあって無いような短さ。しかし、ハワイはそんな新潟では感じることのできないような素晴らしい気候を持っていた場所だった。まぁ、実際個人的にはそんなに遊べる部分においての充実感は少ないが、ズバリ!「住んでみたい」と思う場所ナンバーワンになった!そんな思いにさせたレコード(ジャケ買いはたまにあるが、ステッカー買い?は始めてだった)、内容もその素晴らしき場所で生まれたものらしく最高で大満足なものだった。
ちょうどその頃、運良く「レコード・コレクターズ誌」でコンテポラリー・ハワイアン(以下、コンハワ)の特集が組まれていた。内容を隈無く読み、いろいろと勉強、そして名盤の数々をチェックしてレコード店に赴いてみると、運良く安レコ群の中に何枚かコンハワのレコードがありゲット、別のレコード店でもお手頃価格でゲット、とコンハワレコードは徐々に増えていった。内容はフュージョン風あり、AOR風あり、カントリー風ありと様々だが、どれもあの素敵な気候を感じさせる(西海岸風でもあるが)ものばかりだった。そんななかに「オロマナ」のファースト・アルバム「ライク・ア・シーバード・イン・ザ・ウィンド」(下左)もあった。


「オロマナ」はジェリー・サントスとロバート・ビューモントの二人からなるデュオ・グループ。1976年にデビュー、その後数枚の作品を残すも、残念ながらロバートは80年代に逝去。しかしジェリーは現在も新生オロマナとして現役のもよう。そんな彼等のデビューアルバム、後に入手するサウンドが少し多彩になったセカンド・アルバム「アンド・ソー・ウィ・アー」(上右:ジャケには苦笑いですが)ともども素晴らしいもので、イメージ的にはハワイの海岸をドライブしたり、若者たちが海辺でパーティする・・・という感じではなくて、ヤシの木陰やハンモックでうとうとしている時に吹く爽やかなそよ風のように優しくマイルドなサウンド・・・ハワイのサイモン&ガーファンクルと言われたりしたらしく、アコースティックなギターと楽器にストリングスが絡み、そこに二人のハーモニーが加わる素晴らしい音楽・・・あぁ、ハワイで暮らしてぇなぁ(英語出来ないけど)・・・とにかく!残念ながら国内盤では未CD化のようだし、輸入盤も微妙(廃盤?)だが、この素敵な音楽はぜひ!聞いてもらいたい!(とはいえ、音楽の好みは人それぞれ。今ひとつ好みじゃなかったとしても、責任は負いません・・・またかよ)

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