最悪なおまけ・・・

もう随分前の、以前の会社に勤めていた頃の話。

今の終わりの見えない不況とは違って、その頃はまだ随分と状況はよく、

数年に一度、海外へ社員旅行なんていう、今になって思えば随分と調子に乗ったことをしていた。

なぜ調子に乗ったことって?

そりゃあ、今現在その会社はもうこの世の中にないんだから・・・

そんな社員旅行の幹事が、忌わしいことに自分を含めた同期数名に回ってきた。

ただでさえ嫌で面倒な幹事役なのに、幹事役をなぜか得意顔で取り仕切っている上役が社内最高の、いや社内関係なく珍しいくらい酷いクソバカセクハラ野郎(以下K)でね・・・

行き先は確かサイパンかハワイっていう楽しい南の島なのに、気持ちはどんよりとした気分だった・・・

そんな幹事役もなんとか無事終え、やれやれと思っていたら、なんとその上役のKが幹事全員と反省会と称し会合を開くと言い出した。

なんでもその会合は幹事役には付きものみたいで、要するにKがでかい顔をしたいが為の会合らしかった。

ああ、たまらなく途轍もなく途方もなく嫌だなぁ・・・と思いながら、当日会場である某料亭に送ってもらった。

帰りの足は、飲まない女性幹事が2人ほどいるので、それに便乗させてもらうことに。

案の定、Kの偉そうでクソツマンネー話に終止したその息苦しく胸苦しい会合も、なんとか終え、皆で駐車場に向かった。

やれやれ、やっと全て終わった。

と思っていたその時、事件が起きた!

一人会合に遅れてきた女性がいたんだけど、彼女の車の真ん前に、いかにも車を出せないように別の車が停まっていたのだ。

これには困って、皆どうしよう?と思案していた。

その時である!一人の男性が、脇の家から出てきた。

そして、その前に停めてあった車の持ち主の男は、「なんで俺の車の場所に停めた!」と言った。

そう、その彼女が停めた場所は料亭の駐車スペースではなく、彼の駐車場所だったのだ。

これにはぐうの音も出ず、ただただ皆すみません状態。

彼女が料亭の場所だと思い云々と言っても、彼には一切関係なく逆に火に油を注ぐような始末。

いやぁ、しかし今思い出してもかなりの剣幕だったけど、何度も同じ目にあっていたような口振りだったし、

実際自分が疲れて帰宅したら、別の車が自分の場所に、なんて目に何度もあったら確かに面白くないし、同じように問いつめてやることだろう、きっと・・・

そしてその何時間にも感じられた数十分間が過ぎ去り、彼の気が済んだのか?車を動かしてくれ、ようやく邪魔をした彼女の車を動かすことが出来た。

その後、数台の車にわかれて帰り、送ってもらいながらの車中で、先ほどの男の剣幕に付いて、

「あんなに言わなくてもいいのに!」

みたいな雰囲気だったけど、その時私はこんな風に思っていた。

「むかついたけど、彼は真っ当で正当で何の問題もないだろ!」

「それよりなんでちゃんと確かめないで停めたんだよ!」

「料亭の駐車スペースから数台離れていた場所だし、少しも不安に思わなかったのか!?」

「料亭で確認することも出来ただろ!」

「そのせいで、皆がもの凄い剣幕の説教を受けたんだぞ!」

「本来てめぇ1人で受けるべき説教を!」

「みんなごめんね〜♪じゃねぇよ!」

「ただでさえクソツマンネー会合だっていうのに、最悪なおまけ付けやがって!」

もちろん口にもせず、その女性にも言わなかったこの思い、今もまったくかわっておりません。以上♪





画像はもちろん別の場所で全然関係ありません♪

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