文句言うなよ
以前、上京して、レコードなどを物色していた時のこと。
それは多分土曜日の昼間だったと思う。
渋谷にある、レコファンBEAM店にいた。
その店は新譜、中古が各ジャンルにわたって店内にひしめき合っている大きなお店で、
渋谷に行ったら必ず立ち寄っていた店だった。
その日もその店でレコードなどを物色して、戦利品を持ってレジの列に並んだ。
その店のレジは大きい店内にもかかわらず、中央部にふたつあるだけ。
だから、自然と行列になってしまうという状態だった。
まぁ、いつもことだな、と思いながら列に並んでいると、すぐ前のスーツ姿の、あきらかに仕事中に来たの?って感じのお客がイライラしながらレジのほうに首をのばしていた。
まぁ、検盤とかもあってレジの進みは悪いから気持ちわかるけど、なんて自分はすぐ後ろで思っていた。
そんな目の前の彼の順番にいよいよあと少しって言う時だった。
その彼がレジの店員に向って、こんなことを言った。
曰く「もっとレジ増やしてよ」
曰く「レジをもっと整理するともう一か所レジできるんじゃないの?」
曰く「こんな時間かかるんだからさ、その辺考えてよ!」
・・・いったいどういうことだろう?
最初はレジの進みが悪くてイライラしている彼の気持ちもわかないでもなかったけど、これには首を傾げたくなった。
そこで気分の悪くなった俺は、そいつの襟首をつかんでこう言った!
「おい!お前何言ってるんだ?」
「レジを増やせだと?じゃあ人員も増やすってことだろ?その人件費はどうすんだ!」
「お前も・・・スーツ姿ってことはサラリーマンだろ?人件費がバカにならないってことくらいわかるだろ!」
「その分品物の値段上がったらどうすんだ!」
「それにどうみてもバイトじゃないのか?この店員。その彼等に言ってどうなるんだ!」
「あきらかに自分より歳若い彼等に偉そうに言ってるんじゃねぇよ!」
「言うんだったら店長かなんかに言って来い!ボケ!」
「だいたいスーツ姿でなんだ!?仕事中じゃねぇのか?お前」・・・
・・・は
次の瞬間、レジが自分の番になったので、妄想は打ち破られました。笑
シツレイ
でも、ホントいい大人がそんなこと、ただのバイトらしき店員さんに言わなくても・・・ねぇ
最近は買ってないなぁ・・・
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