理由はいったい・・・?

中学生になった時のこと。

それまでの小学校と違い、クラスには当時「つっぱり」と言われた、

今で言うとなんだろう・・・「ヤンキー」?「不良」?まぁ、そういう輩がクラスに数人いた。

なんだか恐いし、嫌だなぁ・・・なんて思っていた自分に更なる恐怖が襲いかかる!

それはその数名いた輩の1人で、その輩の中心的人物、さらには学年のそういう輩の中心的人物である、

仮に「A」とするが、その彼がなんと自分の隣の席になったのだ!

これには困った。

少なくともしばらくは席替えは行われないだろう。

そうなるとしばらくの間は「A」の隣でビビりながら過ごさなきゃいけない・・・

いや、それよりもいじめられたり、パシリにさせられたりなんて目に遭うこと必至じゃないのか?

なんて、おびえながらスタートした中学生活だったけど、その辺の問題は杞憂に終わった。

というか、取り立てて仲良くなった訳でもないけど、「A」とは普通の級友として、

時にはくだらない話で笑いあったりするように、特に問題なく、普通の中学生活を過ごす日々を送れた。

良かったと思ったし、今でも良かったと思う。

なぜなら、やはり「A」は「A」で、彼のやんちゃっぷりはクラスが変わってからも、聞こえてきたから・・・

しかし、なぜ自分は彼の餌食?にならなかったんだろう?

彼の様々なやんちゃっぷりを思い起こしても、自分よりへなちょこではない輩が餌食となったりしたりするのを聞いたりする度に、

その思いは強まる。

そんな思いの中の、「A」とはクラスが変わったある時、家で親父の古い写真を見た時のことだった。

その1枚の古ぼけた写真。

そこにはバイクにまたがってかっこつけてる若き日の親父が写っていた。

親父の隣には腕を組み、同じようにかっこつけてる親父の友人らしき人物が写っていた。

その写真を見ながら親父はこう言った。

「そいつの息子、お前の学校にいるんじゃないかな?」

と、若き日の親父の隣で腕を組んでいる人物を指差し言った。

どうやら、その親父の旧友の息子は自分と同じ歳で、同じ学校へ行ってると言う・・・

そして、その息子の名前を聞いて驚いた!

その名前は「A」!

その時は驚くも、それは「A」の親父が、自分の親父と同じ歳で友達だったという驚きだけで、

今となっては、それ以外に、自分が当時「A」の餌食にならなかった理由があるんじゃないのか?なんて思いも湧いてくる・・・

「A」は親父同士が友人だったということを知っていたのか?

それとも全く知らなかったのか?

知らなくて餌食にならなかったのならそれはいったい?

やっぱりただラッキーだっただけなのか?

それともまさか遺伝的な何か?

まぁ、今となっては知ることもないけど・・・♪





画像はぜんぜん関係ありません…シツレイ♪

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