掴んだ感覚・・・

もう何年も前のこと、妙高市の某スキー場にいた。

到着した朝方は、天気も上々で、晴れ間も覗くいい天候だったのに、

しばらくすると、なんだか怪しく、雲や風が、さらには雪まで降ってき始めた。

それでも、たいしたことないだろ、とゲレンデを駆け回っていたけど、

どうにも、顔面を直撃する氷のような雪の破片に、視界が妨げられてきた。

そこで、仕方なく、所持していたサングラスをかけた。

本当はそんな気候だと、サングラスなんてほとんど意味がないものだったけど、

なんせ朝方の天候から、ゴーグルは持ってきてなくて、

それでも、ぜんぜん無防備の顔面よりましだと思い、そのままサングラスをして滑っていた。

しかし、天候はどんどん悪化。

しまいには前後左右どころか上下すらわからないんじゃないか?って思うような猛吹雪。

それこそ雪まみれになりながらなんとかゲレンデを降り、友人が降りてくるのを待っていた。

しばらくすると友人が到着、そこで、

「全然見えないからもうやめよう」と提案。

当然友人も同じ考え、っていうかゲレンデの皆も同じく、滑るのをやめていた。

「いやぁ、ひどい吹雪だなぁ」と、スノーボードを外して、サングラスをこんな感じで右手で取り、


食堂に逃げるように入り込んだ。

そして、右手のサングラスを胸ポケットに入れようと思い、右手を見た、その時だった。

え〜!!うっそぉ〜ん!!!

なんと、右手が下のような状態になっていたのです!


どこで落としたのか!?と思いすぐ後ろを見たけど、

そこは足跡すら残らない一面真っ白な世界・・・

しかたなく、お気に入りのサングラスはあきらめたのでした。

ああ、俺のサングラスはいったいどこへ・・・ず〜っと力入れて、右手の2本の指でちゃんと掴んでいたはずなのに・・・ふぅ








画像は再現したものです♪

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