大切なレコード 〜東京 / サニーデイ・サービス

僕が始めて聴いた彼等の音楽は、後輩が貸してくれた2枚のCDによるものだった。
その『東京』と『サニーデイ・サービス』はしばらく通勤時などに於いて良く聴いたが、その時はそれ以上彼等にのめり込むことはなかった。

しばらくたったある時、頭の中にその2枚のCDの楽曲が浮かんできて離れなくなり、しかし中古CDをチェックすると彼等の作品はそんなには安くない(ケチ?)ということがわかり、しかもその2枚のうちの『東京』の方は過去にアナログ盤でもリリースされていて、これはアナログ盤のほうが欲しいぞ、と思ったが、それはすでに非常にレアな高級品と化していた。
ああ、どうしよう、とすでに解散していたバンドの作品に想いをよせていたら、なんと地元中古レコード屋さんに『東京』の中古アナログ盤が入荷、偶然確か何十%セールの日だったこともあり、四阡数百円でこれを購入することができたのだ。

下がその運良く手の出せる価格で購入することが出来た『東京』のアナログ盤になります。

   

1996年、MIDI INCよりリリース。定価2500円、見開き仕様、歌詞カードはありませんが歌詞は見開き内部に掲載されております。

内容は、冒頭とラストの弾き語り風の曲にはさまれた、アコースティックでポップで懐かしい感じのする素敵な楽曲がならんでいるもの。
無骨なベースのイントロから素敵に盛り上がっていくA2。
カントリー風味で爽やかなA3。
先行シングルにもなったA6。
フルートの音色が印象的なラヴ・ソングのB1。
ペダル・スティール・ギターの音色に包まれたどこか切ないB3。
などなど、素敵な楽曲に文学的?な歌詞が乗った素晴らしいものになっております。

その後彼等の作品は『サニーデイ・サービス』などを中古のCDにて、友人Sお勧めの『MUGEN』などをアナログ盤で、CDのものはCD、アナログのあるものはアナログでと、徐々に集めた次第です。

そしてここ近年、バンド解散後ソロで活動している曽我部恵一氏の作品も徐々に聴き集めていた時に、なんと『東京』リリース10周年を記念して行なわれたライブを収録した作品、『東京コンサート』なるものが "限定" でリリースされているということを知った。しかも、アナログ盤まであるという。
こりゃあ、やばい。無くなる前に・・・って思ったら、すでにオフィシャルサイトや大手通販サイトでは完売。
オークションサイトをチェックすると、そこには驚くような値段で落札されている『東京コンサート』のアナログ盤が・・・ああ〜、CDで買うしかないの(現在はCDも廃盤)かなぁ・・・って思ったりしたが、諦めきれず検索をし続けると、某レコード屋さんになんと残り少なく在庫されているのを発見。

下がそのなんとか購入出来た『東京コンサート』のアナログ盤です。

   

『東京』リリース10年後の2006年の7月16日に、下高井戸シネマにてアルバムの全曲曲順通り弾き語りで演奏されたライブ盤で、彼の自主レーベルROSE RECORDSよりリリースされた定価3000円のものです。
なんだかジャケット、レーベルともども微妙な感じになってますが、この実況盤もなかなか素敵な仕上がりになっております。

まぁ、アナログ盤や『東京コンサート』とはいわなくても、通常のCDでもこの作品を十分に楽しむことができると思いますので、興味のある方はどうでしょうか?
ただ、買ってから「好みじゃない」なんて言われてもなんなんで、まったく未聴のかたは試聴などで御確認のほどを・・・はっぴいえんどの影響は否めない作品ですが、いいですよ・・・



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