タヌキ煎餅とは?

ある日のこと、地元を車で走らせていた。

さえない曇り空の下、細い路地を抜けようとした、その時だった。

その路地には地元の朝市の会場があり、そこにこんな屋台が一軒見えた。


「た、たぬきせんべい???」

なにそれ?と思い、同乗していた母親に聞いたらば、これこれこういうものと、説明されたけど、

あれかな?って案配で、今ひとつ思い出すものは乏しかった。

そのかたわら、母は懐かしそうだった。

それならばと、自分の記憶におぼろにあるものとの確認のために、またへどつぶのネタとしてのために立ち寄ろうとしたけど、

その場所に駐車スペースがないために、次の朝市の時に赴くことにした。


後日、朝早めに起きて自転車で家を出た。

眠い目をこすりながら、それでもいい天気の中清々しい気分で自転車で朝市の会場まで向かった。

会場が近付き、いよいよあの謎のせんべいの正体がわかる!とわくわくしながら会場に入った。

しかし・・・屋台が見当たらない・・・

いくら見ても、何回見ても、どう見ても見当たらない・・・

あれ〜、いないのかなぁ・・・と、市場会場脇にあった管理小屋みたいなとこにいた人に聞いたら、

今日は別の会場に行ってるんじゃないだろうか、とのこと・・・

しかたなく、そのまま踵を返した。

なんだよ〜、また次の市日まで待たなくちゃならないの?

と、思いながらいたら、すぐに次の市日になった。


同じように自転車で会場に入ると、ありました!

三度目の正直でしょうか?待望の「たぬきせんべい」の屋台が!


珍菓とある、この「たぬきせんべい」は聞いたところ材料はほぼ100%餅米、あとは若干の塩やごまなどが少々とのこと。

屋台には焼いたものと、持ち帰って焼いて食べるものの二種類あり、


あとは駄菓子類が占めておりました。


屋台奥の方では「たぬきせんべい」を焼く光景が目撃され、こんな小さいものが、


あっという間に、


引っくり返したりする間に、


その間ほんの数秒、数十秒っていう間に出来上がりました。


当然、焼いたものを購入して持ち帰りました。


大きさが分かりやすいように脇にはお札を置いてみました。


断面はこんな感じ。


食感はもうサクサクッ!っていう感じ。

いやぁ、それまではおぼろな記憶しかなかったけど、一口食べた瞬間一気に思い出されたね。

昔はいつ、どこで食べたのかも思い出せないけど、それでも、この味、食感、食べた食べた!

懐かしいなぁ・・・なんだろう、どういえばいいんだろう?

この甘いようでそれほど甘くなく、他の煎餅みたいに塩っぱくもない味・・・

新潟のB級な食べ物っていえば、いろいろあるけど、これはもうホント局地的、ローカル極まりない食べ物なので、

お勧めはしないけど・・・

いや、やっぱこういうものこそ紹介していかないと駄目かな?

だって、この朝市以外はもう見かけないのかも?っていうくらいになっているみたいだからね。

それに名前もいいでしょ?「たぬきせんべい」だよ?

あ!大事なこと忘れた!!!

あああ、なんで「たぬきせんべい」っていう名前なのか、って聞くの忘れちゃったよ・・・とほほ







一袋400円になります♪

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