旅する気分
旅って言うほど旅なんてしていない俺だけど、
それでもたまに上京する際に、新幹線に乗り込み、
座席に腰掛け一息つくと、ささやかながら旅をしている気分になったりする。
もちろん、そんな日帰りもしくは一泊上京するだけのことだから、
旅なんて気分にはそうそうならない・・・まして一人ならなおさら。
では、何がそんなささやかな旅気分にしてくれるのか?
それはこれ・・・♪
ご存じのようにこれは、JR東日本が発行してるのかな?
そんな、まぁ早い話新幹線の座席に置いてある本で、
東日本の各地に関する特集などを盛り込んだり、
駅弁や温泉地なども紹介しているようなそんな本。
新幹線に乗り込み、座席に腰掛け、まずこれを手に取り、いろんな特集記事に目を向け、
いろいろな行ったことのない土地土地の事柄を、
新幹線に揺られながら見ていると、ただ一人ささっと上京するだけじゃないような、
そんな、どこか遠くあてもなく旅するような?もしくはまだ見ぬ土地へ胸躍らせ赴く途中のような?
そんな心地いい気分にさせてくれるもの。
そんな本の中で特に好きなものが、冒頭にある旅をテーマにしたようなエッセイで、
多分年単位で定期的に変わるいろんな作家さんが、1〜2ページの短い中で、
まるでよく出来た短編小説のように、美しく、楽しく、いろんな景色が、光景が目に浮かぶような、
そんなちょっと感動的な時もあるエッセイ、それが特に好きだった。
好きだった・・・そう、そんな特に好きなそのエッセイだったけど、
この春の上京時に、またいつものようにエッセイから読み始めたんだけど、
多分にその春から新たにそのエッセイの担当になったのが彼でね・・・
まぁ、彼に関しては特に興味もないけど、それでも別に嫌な感情もないから、
いつものように読み始めたんだけど・・・どうにも俺が好んでいたエッセイと違う、
通常の雑誌の1コーナーにあるような読み物って趣になっていて・・・
もちろん、彼の技量云々じゃなく・・・って、その時は残念な気分ながらもそんな風に思ったんだけど、
どうやらやはり今までの作家さん達とは違うからだろう、と改めて思ったんだよね。
これを読んでね・・・
これは特集が俺の好きな手塚治虫先生、新選組、麺類だったから、持ち帰ったもので、
ここに掲載されているエッセイを読み返して、改めて素晴らしいものだなぁと、
上記のように作家さんが本業じゃない人?の書いたものと一味も二味も違うんだな、って思ったんだよね。
特に5年も前だけど、麺類の号に掲載されいた伊集院静氏のエッセイなんてもうホント素晴らしくてね・・・
まぁ、こんなものと比べたら作家さんじゃないとやはり分が悪いよね。
と言う訳で、現担当氏には悪いけど、また新たな作家さんが担当になる日を心待ちにしながら、
同時に旅する気分に浸れる日も心待ちにしながら・・・♪
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