順当ならば・・・

94年米国で行われたサッカーW杯。
残念ながら日本代表は参加することはできなかったし、マラドーナの離脱やエスコバルの悲しい事件などもあったけれど、それでも十二分に楽しめた大会だった。
もちろん今回の大会同様、時差があるのですべて生でのテレビ観戦とはいかなかった。
試合によっては録画しておき、朝の情報番組を遮断し、帰宅後落ち着いて観戦するという場合も多々あった。
記憶によると当時は、まぁ日本代表が出ていないということが大きいが、今ほどテレビで大々的に取り上げていなかったように感じる。
なので、前記の方法でも順調に楽しめた。

そんな楽しいW杯観戦もいよいよ終盤に差し掛かった、準決勝が行われた翌朝の出来事である。
当時の職場では、W杯どころかサッカーの話なんか出来る人はほとんどいなかったけれど、多少興味を持っていた先輩が一人いた。
その彼が、その朝にいきなりW杯の話をふってきたのだ。
やばいっ!と思い、すぐさま!これこれこういう理由でW杯の結果は言わないでください云々・・・と伝えたところ、快く納得してくれてその場を立ち去ってくれた。
しかし、その立ち去る時に残念な言葉が聞こえた・・・

「順当だったけどね」・・・

その準決勝のカードのひとつはブラジルvsスウェーデン、もうひとつはイタリアvsブルガリア・・・サッカーに少しでも興味があればどちらが強国でどちらがダークホースかおわかりだろう。
たった一言で!もちろんその人は意地悪なところなどないジェントルな人だから、罪のない軽い一言だったのだろう、しかし・・・

W杯観戦に於いて時差にはいつも悩ませられるものです。そして、スポーツほど結果を知ってから観戦するのと、生で観戦することの違いの大きいこと。
それ以来、もちろん前記の方法も性懲りもなく試みておりますが、やはりどうしてもという試合は生でテレビのチャンネルをあわせるようにしております。スポーツ観戦が好きなみなさんもこんな経験ありますよね、きっと・・・

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