ゆうメールおばちゃん

もう最近はあまりしていないが、以前はよく安レコや安CD、不要になった本などをオークションに出品していた。

貴重な物なんてたいしてないし、高価なものもないから、なかなか落札されない。

だから、それらを何点か抱き合わせて出品したり、いろいろ試みていた。

その試みの一つとして、送料を安くするというものがあって、

よく使っていたのが以前は冊子小包と呼ばれていたゆうメールなるもの。

これはレコード1枚なら確か290円くらいで送れるから、なかなか落札者に人気の方法だった。

そのゆうメールでの送付の出来事である。

ご存じのように、ゆうメールで送付する場合においての条件として、

梱包時に、中身が確認出来るようにちょっと開封、っていうか小窓的なものを開けて中身が見えるようにするっていうのがあって、

少々面倒ながらも、例えばレコードだったら、レコードをどこかのレコード店の外袋に入れ、

それをちょっと角に小窓の開いた状態で梱包し、「ゆうメール、レコード在中」等と記して郵便局に持ち込んでいた。

ポストになんて入らないから、面倒ながらも地元郵便局の本局に持ち込むと、

そこには二つの窓口があって、銀髪のメガネの男性と普通のおばちゃんが大体担当されていた。

で、そのゆうメール、男性に渡すとすんなり通るのだが、

問題はおばちゃんのほうで、「ゆうメールでお願いします」といい梱包を手渡すと、

それをしげしげ眺めて、特に小窓のところ角度を変えて覗いたり指で触ったりして、

いかにも「中身はホントにレコードなのかね?」という感じでチェックされるのだ。

これが1回ならまだしも、何回にもなると、こっちもだんだんと気分が悪くなってくる。

このおばちゃん、レコード在中って書いた俺を疑ってるんじゃないのか?と・・・

もちろん、ゆうメールとして、なんか釈然としない表情であるけど、結局受け取ってくれるけど。

そんなやり取りが何回かあったある時、またしげしげと不満そうな顔でチェックされたので、

さすがに「中レコードなんですけど・・・ダメっすかね?」なんて言ってしまった。

するとおばちゃんはこっちに一瞥もくれずにチェックし続け、ぼそっとこう言った。

「書類とか送られると困るんでね・・・」

やっぱり疑ってやがった!

しかし、いったいなんなんだろうね?

じゃあ、段ボールじゃなく、シースルーなもので梱包しなくちゃダメなの?

いや、シースルーでも、レコ屋の袋に入れると、その中も見えないから、ジャケむき出し、盤むき出しで梱包しろってことなの?

もしくは、今考えるとおばちゃんの希望のような気がするけど、

その場でレコードを見せてから改めて梱包しなきゃダメなの?

なんかねぇ、ハッキリ言ってこんな言葉が頭に浮かんだね。

随分前に民営化されたよな?ってね・・・

他の客商売で、こんな対応してたら今のご時世、どんなことになるか・・・ねぇ

それ以来、何回かおばちゃんを避けながら送付していたけど、だんだん面倒になってきて、

結局送付方法からゆうメールを外したのでした。

やれやれ・・・




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